キャリアパス
- 2014年
- 西牟婁振興局 健康福祉部
- 2018年
- 海草振興局 健康福祉部
業務内容を教えてください。
県民の健康づくりの推進が主な仕事です。そのうちの1つとして、和歌山保健医療圏(和歌山市・海南市・紀美野町)の皆さんの健康増進を図るための協議会の事務局を担当しています。協議会で健康づくり事業を実施しており、例えば、働き盛りの人向けの講習会なら「アルコールとの付き合い方」「ストレスチェック」など、ビジネスパーソンの関心が高そうなテーマや、知っていただきたいテーマを選定し、健康づくりの啓発活動を行っています。
栄養改善業務の一環として、衛生環境課とともに福祉施設や保育所などの給食施設への立ち入り点検を行うこともあります。衛生面はもちろん、栄養面やアレルギー対応などもチェックします。また、事業者が食品に添付する栄養成分表示などの確認や相談を受けるのも仕事のひとつです。
やりがいはどんなところに感じますか?
和歌山保健医療圏の健康づくりに関する協議会の会議は、30以上の所属に出席をお願いしています。誤解や認識のズレがないよう、すり合わせていく必要があります。また、健康づくり事業の開催では、他機関との調整や打ち合わせが多いです。その分、会議や事業が順調に進んだとき、参加者アンケートなどで高評価を頂いた時は、達成感を感じます。
また、給食施設への立ち入りや表示のチェックなどは、人の健康を守る大切な仕事です。私たちは指導する立場ですが、現場の人たちの創意工夫に教えられることも多くあります。一丸となって、食の安全を推進していきたいと思っています。
県庁を選んだ理由は?
県外の大学に進学したのですが、就職は地元の和歌山に戻ろうと決めていました。中でも県庁を選んだのは、福利厚生が充実していると聞いていたからです。管理栄養士の実習で保健所にも行ったので仕事内容も少し想像ができました。公衆衛生の分野は華やかとは言い難いかもしれませんが、安全で健やかな生活の基盤である、「健康」と「衛生」という大切な分野をサポートする仕事ができたらと思い、志望しました。
職場の雰囲気はどうですか?
保育園から「発熱したのでお迎えを」と連絡があると、真っ先に上司が「あとは任せてすぐに帰りなさい」と言ってくれます。そういった場合は、「子の看護休暇」を取得できます。本当に理解のある職場で、恵まれていると思います。これから子育てをする人にこの雰囲気を引き継いで、子育てが一段落ついたら、今度は私が助けてあげる側に回りたいです。
子育てと両立し、時短勤務をされているのですね。
現在は「育児時間休暇」を取得して30分早く退勤し、保育園のお迎えに行っています。子供は4歳と2歳。「可愛い時期だな」と思うと同時に「今をどんな風に乗り切ろう」と必死なのも正直なところです。1日30分の時短なので、1ヶ月にすると1.5日程度、勤務時間が少ないことになります。子供関係で休むこともあり、仕事が溜まりやすいので、その分効率を上げてやりくりしようと頑張っています。
ありがたいことに「育児時間休暇」が取得できる期間が終わっても、「早出」「遅出」勤務の体制が利用できます。「今を乗り切ったら自分のペースで仕事ができるようになる」と信じて、頑張って育児と両立したいと思っています。
今後はどんなことにチャレンジしたいですか?
入庁して約10年、少し余裕も出てきました。上司や同僚にたくさん助けてもらってやってきたので、恩返し・恩送りをしたいと思っています。
ペーパードライバーだった新人時代、点検などに出かけるたび周囲に心配されていたのも今では笑い話です。また、入庁前は栄養士の配置は基本的に課に1人と聞いていたので「相談相手がいないのでは」と不安もありました。しかし、保健師など別の職種の上司や別の保健所の栄養士の先輩が助けてくれました。別の職種の同僚ともお互いの業務を気にかけ合って仕事を進めており、おかげ様でのびのびと働くことができています。
これからは、勉強を重ねて、後輩からはもちろん先輩からも頼られるような人材になりたいと思っています。周囲を意識しながら、自分にできることを探していきます。