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防災教育の取り組み

授業中の様子
職種
土木職
所属
土砂災害啓発センター
職名
主査
氏名
峐山 雄亮

学校教育からのアプローチ

当センターは平成23年紀伊半島大水害により甚大な被害を受けた那智勝浦町に、土砂災害に関する研究や啓発の拠点となる施設として設置されました。

私は、小学校・中学校・高等学校で土砂災害の防災教育の実施や、和歌山工業高等専門学校(和高専)と共同で新たな防災教材の開発をしています。

最近は学校への出前授業のご依頼が増え、県内各地の小学校を訪問しています。授業では、子供たちの住む地域に合わせた資料と写真を盛り込み、自分のこととして考えてもらえるよう工夫しています。それと同時に、子供たちが住んでいる地域に対し「怖い」というイメージを持たないように、土砂災害が起こるのは自然の恵みが豊富な地域であることの裏返しであること、また自分たちの住む地域をよく知ることが大事だということを必ず伝えています。

他にも、子供たちに興味を持ってもらえるように、和高専の学生と共同して、子供たちが楽しめる教材を作っています。今年度は土砂災害クイズを散りばめた「防災すごろく」の作成や、プログラミングをしながら避難の方法が学べる教材を使った授業を実施しました。

子供たちの発表に感激

理科の単元で、小学5年生は「流れる水のはたらき」、小学6年生は「土地のつくりと変化」を学びます。ここで学ぶ内容やジオパークなどの知識を使って、子供たちの地域で起こった土砂災害を解明する授業をしました。普段授業で学んでいることが土砂災害の解明につながっている、ということに気づいてもらえるよう工夫したことで、子供たちも夢中で授業を受けてくれました。

その後、子供たちは、追加学習の中で役場の災害記録を調べたり、当センターから学んだことや自分たちが考えたことを資料にまとめ、学習発表会で地域の住民に発表しました。子供たちが伝えると大人たちの記憶にもしっかりと残ります。私も子供たちの発表を見て、とても感激しました。

もっと新しい教材を

出前授業で、子供たちが実験を興味津々で見てくれたり、「これ知ってる!」といったリアクションをもらえると、とてもやりがいを感じます。感想を書いた手紙をもらったときは、大変励みになりました。また、先生からの話や、和高専の学生との教材の共同開発でも、大きな刺激を受けています。

これからも子供たちに興味を持ってもらえる、楽しくて新しい授業や教材を作っていきたいですね。

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