心理職員

福祉主事

堂本 素基 DOMOTO MOTOKI

子ども・女性・障害者相談センター

2021年度入庁

心理的アプローチで 「心」を考えるお手伝い

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キャリアパス

2021年
子ども・女性・障害者相談センター

業務内容とやりがいを教えてください。

主な業務は、児童及び保護者への相談面接や心理アセスメント(※分析・評価)。児童虐待、非行、発達に課題のある児童に対してさまざまな心理的アプローチを用いて、目に見えない「心」について考えるお手伝いをしています。来所の面談もあれば、家庭訪問で話をすることもあります。また、相談内容によって発達検査や心理検査を行い、多角的な視点から支援方針を立てていきます。
長い面接の中で徐々に前向きになり、自分の気持ちを言えるようになるなどの変化を感じるとやはり嬉しいもの。それぞれのケースに複雑な背景があり難しいですが、親子がお互いの気持ちを分かり合うことができた瞬間には、児童心理司としてのやりがいを感じます。

職場の雰囲気どうですか?

電話の音と人の話し声が常に聞こえるような慌ただしい雰囲気ではありますが、職員はみんな使命感を持って働いている人ばかりで、人間関係は良好な職場。最近は若手職員が増えていることもあり、昼休憩時には集まって談笑している姿をよく見かけます。また、赴任した時に感じたのは、思っていたよりたくさん同じ心理職員の仲間がいたことでした。2つの係で20人弱の仲間がいるので、心強さを感じます。同僚は出張や面接であまり席にいない時もありますが、困ったことや落ち込んだ時でも気軽に相談したり励まし合うことができています。

仕事をする上で心掛けていることは?

私たちが対応するのは傷つきを抱えたお子さんが多いので、その傷つきを「わかった気にならない」ことを心掛けています。同じように虐待を受けたお子さんでも、どんな場面で、どんな程度でというのは人によって違います。当然その後の行動も同じようでそれぞれの意味合いが違って、この行動にはこれがいいといった対処法も一概に言えません。そこは1人ひとりの思いを聞くのが誠実かなと思っているので、個々に寄り添って丁寧に聞き取りをしたり、必要に応じて検査したりして考えていくようにしています。

県庁で働こうと思った理由を教えてください。

もともと医療機関の相談室で同じような業務に携わっていたのですが、病院外に出て家庭に訪問することはできませんでした。来てもらうだけでは家庭の様子が見えづらい場合もあります。その点で児童相談所は相談者の方に来てもらうだけでなく、家庭や学校、施設等への訪問をできることが強み。心理検査などで本人の特性や発達の傾向を確認しながら、もっと深く悩みや課題に寄り添った支援をしたいと思い受験しました。
実際に、家庭訪問という関わりが増えたことにより、本人の行動の意味や背景など生活環境から得られる情報も多くなり、より深い理解に繋がっているように感じています。

リフレッシュ方法を教えてください。

来所での面談だけでなく、センター外への出張訪問も多いのですが、車の運転が好きなので移動の道中はリラックスできる時間になっています。また、休日はあえて人から離れて自然に親しむようにしています。以前は大阪に遊びに行くことも多かったんですが、最近は友人の影響もあって、もっぱら魚釣りやサイクリング、キャンプなどアウトドアが中心。自然の豊かさを感じながらリフレッシュして、また次の日からの仕事と向き合えるよう気持ちを整えています。

仕事にどのように取り組んでいきたいですか?

面接を通じて、お子さんや保護者と一緒に気持ちについて考えたり、考えたことを親子で共有したりするのですが、一時保護や施設生活の子の場合は家庭復帰が1つのゴール。中にはそのまま施設から自立していくお子さんもいます。そういった意味でもケースワーク的な目標は本当にさまざま。その中で心理的に言えば、本人がちゃんと自己表現ができるようになったり、安心できる相手や場所ができたり、自分自身を大事に思えるようになったりすることがゴールなのかなと思っています。もともと子供が好きで始めた仕事。今後も現場で子供たちに寄り添った支援をしていきたいと思っています。

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