精神保健福祉士

主査

中家 嘉章 NAKAIE YOSHIAKI

西牟婁振興局/健康福祉部/保健課(田辺保健所)

2014年度入庁

※所属・役職等は取材当時のものです。

関係機関と連携し 心の健康をサポート

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キャリアパス

2014年
海草振興局 健康福祉部
2017年
日高振興局 健康福祉部
2021年
精神保健福祉センター
2023年
西牟婁振興局 健康福祉部

業務内容を教えてください。

西牟婁振興局健康福祉部(田辺保健所)の保健課に所属しています。保健課の主な業務は、県民の健康づくりと感染症対策。その中で、私は田辺保健所管内に暮らす住民のメンタルヘルスの保持増進に関する仕事を担当しています。具体的には、心の健康に関わる医療機関の受診や療養生活についての相談に応じる個別支援業務、精神医療や精神障害者支援に関する体制整備業務。個別支援業務では、来所相談や電話相談の他、当事者の世帯を訪問して相談に応じる家庭訪問を行っています。体制整備業務では、市町村や関係機関と協働し、精神障害の有無に関わらず安心して暮らせるまちづくりについて協議しています。
民間の方と協力して、白浜町の三段壁で自殺防止対策のパトロールなどにも取り組んでいます。

大変なことややりがいを感じることは何ですか?

個別支援業務においては、当事者と周囲の希望が異なる場合が多く、意思統一を図るのに時間と根気が必要です。しかし、当事者の気持ちを尊重し、それに基づいた支援のもとで回復していく姿を見られることが、大きなやりがいになっています。精神保健福祉士として、直接患者さんと関わることができる病院で働きたいという人も多いですが、行政でしかできない、大きな視点を持つことができるのが県庁の仕事。もちろん責任も大きく、それに耐える研鑽が必要ですが、体制そのものを変えていく力があり、自身のやりたいことが実現できる職場です。

専門職として重視していることは何ですか?

専門職である精神保健福祉士として、職にある以上は研鑽を続け成長し続けること。市町村から頼られる保健所として、変化していく世の中で学び続けることが必要不可欠だと考えています。現在、田辺市、白浜町、上富田町、すさみ町、みなべ町の西牟婁圏域では、保健所や精神保健福祉士協会が研修会や勉強会を定期的に実施。個人はもちろん、組織全体の知識や技術をアップデートし続けることを心掛けています。

県庁で働きたいと思った理由は?

私は田辺市出身で、大学卒業後は精神保健福祉士として和歌山で働きたいと考えていましたが、そのときは県庁の募集がなかったため、民間の精神科病院に就職。長期入院患者の退院支援に携わる中で、患者の方々の社会復帰を進めるためには地域政策をもっと充実させる必要があることに気付き、政策立案をする側として仕事をしたいと考え、入庁を決意しました。業務を進める上で、病状への理解や実際の入院生活に関する知識など、前職での勤務経験が大きなアドバンテージになっていると感じます。

入庁前のイメージと入庁後でギャップはありましたか?

行政というと、書類仕事が多いイメージがありましたが、実際は現場に出たり、関係者との協議にかける時間が多いのに驚きました。特に、職種を問わず地域関係者と良い関係を築くことを重要視していることが意外でしたね。

職場の雰囲気はどうですか?

職場の雰囲気はとても良好ですね。良い上司にも恵まれていますし、保健課は若手が多くいきいきとしています。田辺保健所は精神保健福祉士が2名配置されており、後輩と業務を行っているんですが、後輩の悩みなどから学ぶことも多いと感じています。

休日はどんな風に過ごしていますか?

毎週水曜と土曜の夜は、子供が入っているドッジボールチームの指導をしています。他には、所属している和歌山県精神保健福祉士協会の学習会に参加したり、冬になると磯釣りに出かけたりすることも。スケジュールや業務の進捗の管理をすれば、休みは取りやすく、子育てにも積極的に関わることができています。特に、子供の体調不良のときに使える「子の看護休暇」は、中学生以下の子供1人に対して年間5日設けられており、時間単位で取ることができるので非常に助かっています。

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