臨床検査技師

副主査研究員

寺西 彩香 TERANISHI AYAKA

環境衛生研究センター

2012年度入庁

※所属・役職等は取材当時のものです。

ウイルス検査の情報が 国の感染症対策を担う

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キャリアパス

2012年
日高振興局 健康福祉部
2016年
那賀振興局 健康福祉部
2022年
環境衛生研究センター

業務内容を教えてください。

御坊と岩出の保健所勤務を経て、今は環境衛生研究センターで検査の仕事をしています。ここは県民の健康や地域の環境を守るための科学的・技術的な中核試験研究機関です。「水質」「大気」「衛生」「微生物」の4つのグループに分かれており、私は微生物グループで、感染症の原因究明や病原体情報収集のためのウイルス検査やその情報発信を行っています。

新型コロナウイルスが大流行していた頃は、土日も交代で出勤し、毎日保健所から送られてくる100検体以上のPCR検査をしていました。また、グループ内では、ウイルス遺伝子のゲノム解析も行っており、新たな変異株の出現状況を調べて、情報を国立感染症研究所と共有することも大事な仕事です。

現在も、インフルエンザなども含めたウイルスの遺伝子検査や培養検査を引き続き行っています。例えば、私たちが検出したウイルスの情報は国で集計され、来シーズンの流行予測のためのデータとなり、それを元にワクチンの選定が行われるんですよ。

仕事のやりがいは?

保健所では実際に県民の方や各関係機関の方々と関わり合うことが多く、疾走感のある日々でした。今の部署は、直接県民の方とお会いすることは少ないですが、皆さんの健康を検査という切り口から下支えできていること、感染症対策において重要な一端を担っていることにやりがいを感じています。

職場の雰囲気はどうですか?

とてもいい雰囲気です。微生物グループは現在6名。各々担当が違いますが、お互いに共有しつつ、業務を進めています。上司もよく声をかけてくれますので、相談しやすく、自分の意見も言いやすいです。実験室では各自真剣に業務を行っていますが、休憩などで事務室に集まる時は他愛のない話もします。

県庁を選んだ理由を教えてください。

県外で過ごす中で、「和歌山県の一部しか知らない」と実感したことから、臨床検査技師としての自分の力を生かして、和歌山県に貢献したいという気持ちが強くなりました。行政の中でも、県で働けば県内各地に配属される可能性があり、広く県全体のことを知ることができるのではないかと思ったことから入庁を決めました。

休日の過ごし方は?

休日はしっかりオフに切り替えて楽しみたいと思っています。自分の気持ちに合わせて、アクティブに過ごしたり穏やかに過ごしたりと色々です。

県外から和歌山に帰ってきたときは、季節の移り変わりが身近にあることに改めて感激しました。自然がいっぱいで旬の食べ物も美味しいので、そういったものに触れると心の底からリフレッシュして、元気がチャージできます。

今後はどんなことにチャレンジしたいですか?

臨床検査技師の専門職は、当センターのほか、本庁や保健所などでも働く機会があります。当初の希望どおり、さまざまな部署を経験したいと思っています。そうすることで、物事を多方面から考えられる視野を身につけ、よりよい解決策を提案できる専門職を目指します。これからも県民の皆さんの健康を下支えする存在として、しっかり実力をつけていきたいです。

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