和歌山県庁舎の外観

governor message 知事メッセージ(R8.2.27和歌山県職員採用説明会)

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和歌山県職員を志望される皆さんへ 

令和8年2月27日和歌山県職員採用説明会 知事メッセージ

 皆さんこんにちは。
 たくさん来ていただいてありがとうございます。数ある就職先の一候補として和歌山県庁を選んでいただいて本当にありがとうございます。この後のオリエンテーション、説明、職場見学、それから職員とのフリートーク、そういったことがあると思うんですが、和歌山県や県職員への理解を深めていただいて、是非就職先として選んでいただけたら大変嬉しいです。今日はよろしくお願いします。
 私のお話からさせていただきたいと思います。皆さん方に説明する説明会の最初に、何を話せば実になるのか、県庁を気に入ってもらえるのかと思っていろいろ考えました。決定的な話ってないんですけども、まずは県の紹介ということで説明させていただきたいんですけど、今、人口構造が大変変化しているということで、2040年、今から14年後になるんですけれども、2040年というのは大きく変わる時だと言われています。そういうときのためにあるべき姿というのを設定して、そこに向かってアクションをかけていく、そしてその道筋を作るため、来年度からの新総合計画というのを作りました。偉そうに言っているんですけど、私は実はまだ知事になって9ヶ月なんですね。岸本前知事が亡くなられて、急遽出てきて、6月1日から知事になって9ヶ月になります。ずっとレールのような形でひかれていた計画なんですけれども、それはそれなりに自分の色も出したいし、言いたいことを言いたい、ということで作ってきたのが、4月から発動される新総合計画であります。
 どんな計画かというと、まず、これからの潮流というのは、人口減少・少子高齢化、それから気候変動、そしてデジタル活用の加速化が考えられます。それから共生社会というものが進展している。そしてもう一つは、行政間、官民間で連携をしていかないといけないと、そういうふうに今言われています。人口減少と少子高齢化、それから気候変動というのは、これはなかなか、いかんともしがたいところがあって、努力はするんですけれども、なかなか効果がすぐに出るものではないというものです。
 あとの三つ、デジタル、共生社会、それから連携、そういう三つをしっかりとこれからやっていかなければならないのかなということで、総合計画の中身に入っていくわけです。そして、2040年、14年後に実現したい和歌山県の姿というのを、将来像というのを作りました。その将来像というのが、人口減少や気候変動に適応した持続可能で、そしてこころ豊かな和歌山。もう一つは個人が尊重され、あらゆる分野で個性輝く和歌山。そういった2つの将来像に向かって、実現させるために、今度は6つの政策というのを掲げました。
 6つの政策はどのようなことかというと、割と具体的な話になります。
 まず、海外の活力を取り込む。今、日本人だけではなかなか生きていけない時代になっています。私も海外に行って、和歌山に来てくださいねという話ばかりをしてきたわけではないんですけれど、和歌山県も非常に海外にも注目されているところでありまして、この間、インドとネパールに行ってきました。その前はメキシコにも行ってきました。結構和歌山県というか日本は人気があって、和歌山も人気があります。そういった海外の方々の活力というのを取り込んでいきたいなと。もちろん働きに来られる方もいらっしゃれば、いろんな形で活力を注ぎ込んでくれるっていう方法もあります。そういったことをしていきたいと思っているのがまず一つ。

 それから、人への投資を強化するということで、これはですね、子育て応援や、教育のしっかりとした応援をしていく。個人の個性の可能性というのを伸ばしていきたいというのがこの中身です。

 それから産業の創造力と生産性を高める。和歌山県にある産業、既存の産業、もしくは県外から来ていただくというそんな話ですね。そういったことをしっかりとやっていかないと大変ですよということです。
 和歌山県はたくさん産業があります。日本製鉄、三菱電機、花王、たくさんの大手もいるんですが、地場産業という非常に強い産業があります。例えば化学工業関係。化学は、もともと和歌山は繊維の盛んな県だったんですね。繊維が盛んだったがゆえに染料とかも盛んになってきます。その染料から派生したのが化学関係。派生した分だけではない部分もあるのですけど、例えば、昔の話なんですけど中央線、道の中央の白いラインや黄色いラインがありますよね、ああいったラインのシェアを結構占めていたり、全国シェアの半分ぐらいを占めていたりとか、そういうような地味なんですけど、非常に傑出した技術を持っている化学会社が実はたくさん集積しています。皆さん知らないと思うんですが、本当に今は化学会社もフィルムとか、デジタルの世界にどんどん入って行って、炭素製品なんかも和歌山で作っているのも非常に大事な部分です。すごく先進的な企業なんですけども、残念ながら最終商品ではないので、皆さん方の手元にある商品としては、和歌山という名前が出てこないというのが、ちょっと残念なところであります。
 それから繊維産業では丸編みニットという、ニットの非常に盛んなところで、これも最終商品ではあまりないんですけど、海外の有名なメーカーとか、超高級な一流のところの素材の一つを作っているというようなこともたくさんあります。このメーカーさんの、この服はほとんどこの会社、人が作っていると。ただこの人がここでやっていますというのは言えないというのを聞いています。そういったことで技術はたくさん持っているんですけど、なかなか川下まで下りて行かないというのが産業の現状です。

 4番目に、繋がりを広げて暮らしを守る。
 地域が非常にすたれてきているのでそういった地域をですね、しっかりと交流を支えあいながら守って行きたいなと思っています。本当に南の方は非常に人が少なくなって、小学校も1つ、中学校も1つというようなところもたくさんあります。そういったところに拠点を作っていって、皆さん方が生活していくのに困らないようにしていきたいというのが1つであります。

 それから5番目に、誰にも居場所がある社会を作る。
 6番目には、安全な社会基盤を築き様々な脅威から命を守る。最後は防災の話です。南海トラフ地震が間近に迫っていると言われておりまして、非常に大事な分野であります。危機管理というのも、大きなうちの組織の中の一つであります。

 これがですね、いわゆる6つの政策の柱というふうに位置付けて、これらをこれから進めていきたいなと思います。まずこういったことをやっていくんだということなんですけども、こういう仕事をするのは、いわゆる企画部というところになります。皆さんはそういったところの仕事ばかりするわけではなく、いろいろな仕事をします。
 県庁で働くということはどんなことかというと、皆さん方は国家公務員の試験も受けられた方もいらっしゃると思うんですけど、国と地域、県ですね。行政上、大きな壁があります。それは県と市町村の間も同じように壁があります。でも、それを壁と思わずに普通に行動できるそういうものでもあります。そういうことを意識せずに、先ほどもちょっと言ったのですが、行政間の連携というのが非常に大事になってくるというのはそこでもあります。
 和歌山県から出向して、経済産業省とか総務省とか、いろいろなところに行っています。例えば僕が経済産業省に行ったときに、非常に説明の上手な、なんとしっかりした人がいるなと思ったら和歌山の出向者だったというくらい、すごく慣れ親しんでいて、どこの職員さんですかというくらいになっていたというくらいみんな活躍してくれています。そういう気持ちで立ち向かっていただけたら非常に面白いかなというふうに思います。

 それから、県庁で働くということで、人事異動というものがあります。今は何年というのは特に決まっていないのですけれども、3年とか4年で代わる人もいれば、2年で代わる人もいる、4年、5年とやっている人もいる。そういった形になります。あらゆる業務を経験できるということで、スペシャリストではく、ゼネラリストと言うんですが、そういった方々であります。そういった中で自分の適性というものを見つけていただいて、そこにいたいなというふうに思っていただけたら、僕はこの職場にいてこの仕事をしたいなと希望を出していただけたら、100%叶うとは言えませんけど、非常に重く考慮させていただきたいなと思います。自分の仕事を探すということも非常に大事なことかなと僕は思います。

 それから、あなたたちの年齢から若手の方々というのは、今のところ10年、11年くらい主査になるまで時間があります。でも、実は今考えているのは、係長という制度をこれから作っていきたいなということを今思っていまして、割と皆さん方早くに部下を持てる形になるんですね。それが5年になるのか、6年、7年になるのかはまだまだわからないんですけども、もう皆さん方が入ってすぐに、そういう勉強をしていかないといけないという時代がもう間近に来ています。そういうことで、今でも十分若い人たちは活躍してくれているんですけど、今度はまた、ひとつ責任も持たされて、非常に楽しいワクワクするような仕事ができると思います。なんといっても地元のために働ける、地元の地域のために働ける、地元に残ることができる、素晴らしいことができるというふうに思います。

 私事の話をこれからするんですが、私自身は県庁に入って、和歌山市の福島というところに住み、今でも住んでいます。その間、もちろんいろいろなところに異動があったんですけど、生まれたところに住んでいるというのはあまりないのではないのかなと思います。いいかどうかは別として、楽しい人生を送っているような気がします。知事なので、知事官舎に住まなければいけないのかなと思ったのですけど、ちょっといろんな事情があって、家のほうに住んでいるので、本当に因果なものだなと思っているのが今日この頃であります。

 私は県庁の職員として1982年に奉職しました。44年前になります。今思えば、当時和歌山県の人口は109万人くらい、今87万人くらいですかね、20数万人減っていますね。その減るなんて言う感覚が当時全然なくて、それを早くに気づいていたらなと、まあ、気づいていたらどうにかなったのかよくわからないんですけども、すごく面白いことになっていたのになとすごく思います。そういうことにみんな気づいていただけたらすごくありがたいと思うのですね。

 それからずっと県職員をやっていて2019年に退職だったんですけど、退職と同時に和歌山県の教育長に選んでいただいて、議会でも承認いただいて、教育長を6年くらいやりました。そして、もうおしまいかなと思ったら去年ですけど副知事になって、2週間で(知事)選挙になったというのが私の県庁人生であります。

 県職員をずっとやっていて知事になっている人って、おそらく福岡県知事さんくらいだと思います。あとはいろんな方がいらっしゃるんですけど、国の省庁出身の方が多いですね。特に総務省出身の方が一番多いのかなと思います。行政にも精通しているし、知識も豊富であるということ、それから友人も多いということもあるので、それがメリットなのかなと思います。まあ、でもデメリットもあるし、それは県民が選ぶ話なんだろうなと思って、今は居直って生活をしています。一生懸命知事をやっています。

 それから職場としては様々な、本当に様々な経験をしました。当時でも非常に珍しく、今では考えられないんですが、入って3年目に知事の随行秘書をしました。8年くらいですけど、そういったことがあって、本当に特異な状態だったんですけど、それからいろいろ異動しました。例えば振興局に行ったり、昔は県事務所といったんですけど今は振興局というふうに言っています。まず出先ということですね。海草振興局、那賀振興局、伊都振興局、有田振興局、日高振興局、西牟婁振興局、東牟婁振興局というのがあります。そういったところでいろいろな仕事をします。

 それから僕の仕事ですけども、建設業者との仕事、仕事というのもあれなんですけど、土木の技術職ではないので、結局土木の業者さんはいろんな力を持った人がいるので、ランク付けをしたりするんですね。工事のできる範囲というのは会社の大きさによって違いますよね。小さい企業は小さい工事、大きな企業となると大きな工事となって、一応ランクをつけるんですね。そういったことをやりました。そして消防団の仕事、消防本部の仕事とか、市町村が相手になるんですけど、そういった仕事とか、それから用地交渉の仕事もやりました。それから廃棄物処理問題の仕事。結構いろいろやっています。知事の随行秘書もそうなんですけど、こういった仕事の特徴というのは現場が多いということです。現場へ行って必ずいろんな方と話をしながら進めていくというのが仕事の中心だったのかなと思います。その結果、その時はそんなに思わなかったんですが、今となっては非常に役立つ、ありがたい人脈ができたなと思っています。
 言いたいことは、人との付合いを大事にしていたら、自ずと人脈というのはできてくるし、人脈ができるとすごく仕事がやりやすくなります。

そういったことで、私の望む職員はどんなものかというと、実は県庁の職員は非常に優秀だと世の中では言われております。どういう仕事をするか、どういう心構えでやるかというと、お手本の答えを言えば、常に県民に寄り添い、県民の視点に立って行動できる人だと思います。でも具体的ではないので、具体的に言いますと、だれとでも人間関係を作っていける、そして常に相手の立場に立って考えられる、相手をリスペクトしながら行動できることが大事だと思います。
それから若い職員に対してお願いをしたのは、今皆さん方にもそうなんですけども、起業家精神ってわかりますか。アントレプレナーシップと言いますけど、そういった起業家精神をもって課題に対処しようとする人。つまり新しいことに挑戦して順序立てて行動できる人、そういう方が求められているのかなと思います。
 それと自分の人生を大事にしていただきたいなと。県民というのはもちろん大事ではありますが、自分自身も県民なので、自分自身が病気にならないようにワーク・ライフ・バランスに注意して、働くときは働いていただいたらいいと思いますけど、本当に働きすぎないことが大事でありますし自分が大事でありますので、自分の体を労わっていただける人が一番大事なのかなと思います。

 話をしたいことはたくさんありますし、今話をしなくてもいい話もいっぱいあるのですけど、また皆さん方とお話ができればいいなと思いますので、是非県庁に来ていただいて、私とお酒でも飲みながら楽しく話し合いたいなと思います。
 今日はありがとうございました。

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