農学職

研究員

木村 響 KIMURA HIBIKI

農業試験場

2018年度入庁

病害虫と向き合い 研究で問題を解決する

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キャリアパス

2018年
東牟婁振興局 農林水産振興部
2020年
果樹園芸課
2022年
農業試験場

業務内容を教えてください。

農業試験場は、野菜、花き、水稲の栽培技術、新品種の育成や病害虫の防除技術の開発などを進める試験研究機関です。私は、ミニトマトの「葉かび病」の研究を担当しており、病気の発生生態の解明や防除対策に取り組んでいます。

葉かび病は昔からある病気ですが、今は複数の薬剤に対する耐性菌が発生しており、防除が困難になっています。多発すると収量が減ってしまうことから、産地では大きな問題となっています。

産地での発病調査や胞子の検出による防除適期の解明、耐性菌にも有効な薬剤の探索や資材消毒の効果検証を行うことで、効果的な防除体系の構築を目指しています。

県庁を選んだ理由を教えてください。

中学から高校にかけて、生活に身近な生物分野に興味を持ちました。大学は農学部に進学し、キウイフルーツの育種について研究をしました。学生の頃から、地元である和歌山の農業振興に関わる仕事がしたいと考えており、中でも県庁は施策の実施から試験研究まで多方面から農業振興に関われる点が魅力的だと思いました。

仕事のやりがいは?

病害虫は農業にはつきものですが、うまく制御できないと大きな損失となるため、非常に重要な課題です。そういった生産現場で問題となっている課題に対し、関係機関と連携し、解決策を示していくことにやりがいを感じています。

大切にしていることを教えてください。

私はまだ経験が浅いので、上司や関係機関の方など、多くの意見を聞いて業務を進めるようにしています。試験方法や作物の管理方法を実際に教えてもらいながら、業務のコツを徐々に習得しています。

職場の雰囲気はどうですか?

何かわからないことがあってもすぐに相談できます。1人で抱え込むことなく、上司にアドバイスをもらいながら進めることができます。若手からベテランまで年齢層は幅広いのですが、チームワークの良い環境です。

試験場では、試験ほ場での作物の管理作業や除草作業など、体力のいる仕事も多くあります。そういった作業も助け合いながら行っています。

これからはどんなことにチャレンジしたいですか?

入庁してから、東牟婁振興局での普及業務、本庁の果樹園芸課での補助事業に関する実務、そして今は植物の病気に関する試験研究と、幅広い業務を経験させてもらっています。農学職とひとことで言っても、その業務内容は多岐にわたり、幅広い分野で県の農業振興に携われるのは県農学職ならではだと思います。
病害の担当になってまだ1年半、さまざまな試験にチャレンジして、もっと経験を積んでいきたいです。

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